コンバージョン(CV)とは、マーケティングや営業活動において、目標とする行動を顧客が完了したこと、つまり目標達成を意味します。
具体的にどのような行動がコンバージョンになるかは、ビジネスの目的によって異なります。
以下のような行動がコンバージョンとして定義される場合があります。
主なコンバージョンの種類
ECサイトの場合
商品の購入、カートへの追加、会員登録など、コンバージョンは、ウェブサイトの成功を測る重要な指標であり、コンバージョン率(CVR)と共に分析することで、マーケティング戦略の有効性を評価し、改善に役立てることができます。
ブログの場合
資料ダウンロード、問い合わせフォームへの入力、メールアドレス登録など、価値のあるコンテンツを提供することで、見込み客のメールアドレスなどを取得でき、定期的にブログの更新情報や役立つ情報を配信するために、メールアドレスを登録してもらうことが可能です。
アプリの場合
アプリのダウンロード、アプリ内課金、特定機能の使用はアプリの機能を理解してもらうために設計されたチュートリアルを完了したユーザーは、アプリを理解し、継続して利用する可能性が高いため、重要なコンバージョン指標となります。
各サービスの場合
サイト内でのユーザーの多くの行動は、コンバージョンとしてカウントされます。
サービスに関する最新情報や役立つ情報を定期的に提供したり、顧客との継続的なコミュニケーションを図る上で重要です。
また、購入や申し込みには直接結びつかない場合でも、顧客との接点ができれば、今後のマーケティングや営業活動に活かせる貴重な情報になります。
見積もり依頼、無料トライアル開始、契約締結
重要なのは、ビジネス目標を達成するための具体的な行動を事前に定義することです。
コンバージョンを数値化することで、マーケティング施策の効果を測定し、改善に役立てることができます。
コンバージョン数を増やすことを「コンバージョン率向上」と言います。
コンバージョンは、単一の行動だけでなく、複数の行動の組み合わせで定義されることもあります。
例えば、ECサイトにおいて「商品購入」が最終的なコンバージョンですが、「商品閲覧」「カートへの追加」「決済画面への遷移」なども、コンバージョンに繋がる重要な行動として捉えられ、それぞれを別々のコンバージョンとして計測することもあります。
見込み顧客(リード)獲得に繋がるコンバージョン
資料ダウンロード
ホワイトペーパー、カタログ、価格表などのダウンロード。
興味関心の高い見込み顧客の獲得に繋がり、売上げアップ等に繋げることが出来ます。
登録・会員登録
メールマガジン登録、会員サイトへの登録。
継続的な顧客とのコミュニケーションの土台となります。
問い合わせ
電話、メール、問い合わせフォームなどを通じて、企業に連絡があった場合。
個別対応が必要なケースが多く、商品やサービスについて詳しく説明するなど対応します。
特に、BtoB(企業間取引)での、「お問い合わせ」や「資料請求」は、商談機会の創出がホームページ上の最大の成果になる場合が多くあります。
デモ依頼
ソフトウェアやサービスのデモを依頼された場合。
製品・サービスへの関心の高さを示す指標になります。
コンバージョンの分類をさらに詳細化する方法
コンバージョンの価値
全てのコンバージョンが同じ価値ではないので、高額な商品の購入は、低額な商品の購入よりも価値が高いと評価されます。
この価値を数値化することで、より詳細な分析が可能になります。
コンバージョンの種類別の目標設定
それぞれのコンバージョンタイプごとに目標を設定することで、より効果的なマーケティング施策を展開できます。
例えば、資料ダウンロード数100件、問い合わせ件数5件など。
コンバージョンファネル
コンバージョンに至るまでのユーザーの行動を段階的に分析することで、改善すべき点を特定できます。
どのコンバージョンが重要視されるかは、ビジネスの目的や目標によって異なり、ECサイトでは「購入」が最も重要なCVです。
マーケティングとコンバージョンの関係
マーケティング活動の目的は、最終的にコンバージョン数を増やすことです。
そのため、マーケティング施策はすべて、コンバージョン率の向上を目指して設計・実行されます。
マーケティング活動の例と、それぞれのコンバージョン
SEO (検索エンジン最適化)
関連性の高いキーワードで検索上位表示することで、ウェブサイトへの訪問者を増やし、コンバージョン(購入、資料ダウンロードなど)につなげます。
SEM (検索エンジンマーケティング)
Google Adsなどのリスティング広告で、ターゲット層に広告を配信し、ウェブサイトへのトラフィックを増やし、コンバージョンにつなげることが可能です。
ソーシャルメディアマーケティング
Facebook、Instagram、Twitterなどのプラットフォームで、ターゲット層にリーチし、ブランド認知度を高め、ウェブサイトへのアクセスやコンバージョンにつなげます。
コンテンツマーケティング
ブログ記事、動画、インフォグラフィックなどのコンテンツを作成・配信し、ユーザーの課題解決に役立つ情報を提供することで、信頼関係を構築し、コンバージョンにつなげる事が可能です。
メールマーケティング
メール配信を通じて、顧客との関係性を構築し、商品・サービス情報を提供することで、コンバージョンに活かせます。
アフィリエイトマーケティング
アフィリエイターに商品・サービスを紹介してもらい、販売を促進することで、コンバージョンにつながります。
コンバージョン(CV)は、各ビジネスのマーケティングや営業活動において、目標とする行動を顧客が完了し、目標達成に繋げることができる重要な指標にもなります。
まずは計測してみてはいかがでしょうか。
コンバージョン(CV)の計測・分析をして、効果的にサイト目標の達成をサポートする grip spaceのトライアル をぜひお試しください。